ママチャリのブレーキ。掴んだときのフィーリングがしっくり来ない!
ボロボロのブレーキワイヤー
昨年、サーボブレーキに交換し、調整したはずなのに、効きが悪い気がする。
ブレーキを掴んだときのフィーリングがしっくり来ない。
そして、アウターケーブル(被覆)の表面がボロボロ。
自転車を購入してから約10年以上。
自分で交換してみることにしました。
ブレーキワイヤーの寿命
ブレーキは、安全に直結し、完璧な作動が要求される最も大事なパーツです。
ブレーキワイヤーの寿命に関しては、
- 購入後1~1年半経ってから、とか。
- 3,000km走ったら、とか。
- ワイヤーの張りを調整してもブレーキの引き代が改善されなくなったら、とか。
- ワイヤーが錆びたり、ほつれてきたら、とか。
さまざまな意見が。
保管状況にもよるので、定義づけが難しいんでしょうね。
必要工具
- 両口スパナ8mm/10mm
- マイナスドライバー(幅3mmほどの細いもの)
- プラスドライバー
交換用パーツ
- ブレーキワイヤー
市販のブレーキワイヤーには、いくつか長さの違いがあります。
筆者は「長いものを買って、後で切ればよいだろう」と思い、165cmのブレーキワイヤーを購入しましたが、10cm以上余りました。
さっそく切ってみようとしたところ、インナーケーブルに巻かれた金属製のライナーが全く切れない。
金属製の被覆を剥がさなければならないのですが、無理に切ろうとすると、インナーケーブルに傷がついてしまいます。
あきらめて、150cmのものを再度購入しました。
西友のママチャリ「クロスワークス」は、150cmでピッタリなようです。
発注する際は、ブレーキワイヤーを外して長さを測ることをお勧めします。
交換手順
ブレーキワイヤー取り外し
-
両口スパナで固定ナットを外します。
-
台座からスルスルと抜いていきます(アウターケーブル表面の劣化具合によっては、スルスルとは行きませんが)。
-
ブレーキレバー側は、直角に掘られた溝から90°スライドさせて抜きます。
ブレーキワイヤー先端のタイコ(円形のストッパー)部分に汚れが溜まって抜きにくいときには、タイコの隙間にマイナスドライバーを差し込みます。
ブレーキワイヤー取り付け
- タイコを挿入します。
- 溝に差し込んでいきます。
- アウターケーブルを固定します。
- 台座に通していきます。
- 固定金具に通します。
- スプリングとネジに通します。
- ナットで固定します。
ブレーキワイヤーの先端に、エンドキャップを付けて終了です。
調整
サーボブレーキ調整
- “調整金具ネジ”を調整します。
後輪をまわしながら、調整金具ネジを時計回りにまわしていくと「シュー」という音がします。
これはブレーキシューとブレーキドラムが接触している音なので、音が鳴らなくなる所までネジを戻します。 - ロックナットを緩めます。
モンキーレンチで出来なくもないですが、隙間が狭いため両口スパナを使った方が楽です。
上に回すと、スッと力が抜けて緩みます。 -
幅広のボルト(アジャストボルト)を回しながら調整します。
後輪をまわしながら、ブレーキがこすれる音が鳴らない位置から、ブレーキをつかみ操作感を確かめていきます。
あまりキツめにすると、急ブレーキが掛かりやすくなり、逆に緩めにするとブレーキの効きが悪くなるので、ちょうど良いポイントを探しましょう。
最後に
前回、サーボブレーキを交換した際に古いブレーキワイヤーを締めなおしましたが、グニャっとした操作感が気になっていました。
ブレーキワイヤーを交換したところ、ブレーキの握り具合がカッチリとした操作感に変わりました。
幾分、ブレーキの効きが良くなった気がしますが、ワイヤーを交換したからなのか、上手に調整できたからかは不明です。
今回、交換してみて感じたのは、拍子抜けするくらい簡単だったこと。
筆者にとっては初めての交換でしたが、調整含めて20分程度でした。
某自転車チェーン店に持ち込むと、インナーケーブルとアウターケーブル交換で1,600円。
自分で交換すれば数百円。
因みにですが・・・
市販のブレーキワイヤーには、いくつか長さの違いがあります。
筆者は「長いものを買って、後で切ればよいだろう」と思い、165cmのブレーキワイヤーを購入しました。
10cmほど余ったので、切ってみようとしたところ、インナーケーブルに巻かれた金属製のライナーが全く切れない。
金属製の被覆を剥がさなければならないのですが、無理に切ろうとすると、インナーケーブルに傷がついてしまいます。
あきらめて、150cmのものを再度購入しました。
発注に際しては、ブレーキワイヤーを外して長さを測ったうえで行うことをお勧めします。
余談ですが、筆者はロードバイクにも乗っています。
ロードバイクの場合、走行前のチェックや、走行後のメンテナンスは抜かりなく行うのに、ママチャリに乗るときは、全くやったことがありませんでした。
ママチャリに乗る頻度のほうが圧倒的に多いにも関わらず、です。
知り合いの自転車屋のお兄ちゃんが言っていました。
「スーパーなどで売られている安いママチャリは、パーツのコストを削っている。機能を維持させるため、安全を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせないのに、売り手は売りっぱなし、乗り手はろくに整備もしないし・・・危ないなぁ」と。
週末。
自転車の各部を細かく見てみる。
チェーンの汚れをふき取って、オイルを吹きかけてみる。
操作感が変わってきたら、交換してみる。
怪我してから、人を傷つけてからでは遅いので。
この記事が、安全への関心のきっかけになればうれしいです。
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