『自然教育園』には本物の自然が広がっていました
都内には、入園料のかかる公園がいくつかあります。
有料だけあって、しっかり管理され、快適に過ごせる場所としてリラックスするには最適なのですが、新型コロナウイルス対策で都営の公園はどこも休園中です。
そんな状況の中でも入園可能な、国立科学博物館附属『自然教育園』は貴重な存在です。
入る前は、たんなる公園かと思っていましたが・・・。
歴史
いまから4~500年前の豪族の館のあったエリアで、それ以降も一般人が立ち入れなかったため、手つかずの自然が残されてきたそうです。
1949年に天然記念物、史跡に指定されてから、一般公開されるようになりました。
園内へ
目黒駅から目黒通り沿いを歩いていくと、前方に緑の生い茂るエリアが見えてきます。
徒歩8分ほどで到着。
ひとたび門をくぐると・・・「ここどこ?」
説明書きに「大都会“東京”の中にあって、今なお武蔵野の自然の面影をとどめているオアシスのような緑地」とありました。
まさに、街中に突然あらわれたオアシスです。
それまでの風景とのギャップに驚きます。
あたり一面、森林の風景。
中に入ってしまうと、目黒通りの車の音は木々に遮られ、意外に静か。
鳥のさえずりが響き渡っています(カラスもうるさい)。
木々の緑と、青空のコントラストが美しい。
人のいない場所でマスクを外し、深呼吸してみました。
たくさんの植物が光合成しまくっているからでしょうか、空気が美味しく感じられます。
しばらく歩いていると、車の音が聞こえてきます。
西側に走っている首都高速2号線からの車の音。
密林を歩きながら、聞こえてくる車の音に違和感を覚えます。
ボーッと歩いていると、クモの巣に引っかかったり。
ミノムシが垂れ下がっていたり。
訪問した時期は「キアシドクガ」が多く発生していたようで、成虫・幼虫ともに無毒であると、何箇所かに説明書きが立てられていました。
因みに、都会ではまったく見なくなった「ヘビ」も生息しているそうです。
巨大な樹木もいくつか存在していました。
いちばんの迫力は「ひょうたん池」のそばにある「クロマツ」。
かなり巨大です。
ゆっくり周って60分程度。
ベンチや東屋など、休憩場所は数箇所ありました。
『自然教育園』
踏みしめて鳴る砂利の音が心地よく、すこし高低差もあったりして、散歩としてはちょうどよいかもしれません。
最後に
紅葉や桜の季節などを狙って行ってみるのも、良さそう。
因みに、ゴールデンウィーク中は休みなく開園しているそうです。
ただし、自然保護のため入園者が同時に300人を越えないよう調整されているので、混雑時はすこし待たされます。
密にならないためにも、必要な対策だと思います。
隣接する『東京都庭園美術館』に寄ってみるのも、よいかもしれません。
日常を忘れるには絶好の場所。
お勧めです。
国立科学博物館附属 自然教育園
東京都港区白金台5-21-5
附属自然教育園 Institute for Nature Study (kahaku.go.jp)