素人でもできる!西友のママチャリ「クロスワ-クス」のブレーキ交換
目次
ブレーキを掛けるのが恥ずかしい・・・
11年ほど前に“西友”で買った、クロスワークスという自転車。
控えめだった後輪からのキーキー音が、怪獣の鳴き声のようになりました。
安いけど制動力がしっかりしているため、廉価版ママチャリには、当たり前のように付いている“バンドブレーキ”。
唯一の欠点は音鳴りです。
いい加減に交換しなきゃと思い、“鳴き”が無く、高性能なサーボブレーキに交換を検討。
前回のシフトワイヤー交換で楽しさを味わえたので、自力で交換することにしました。
素人ができるものなのか
ブログやYou tubeで交換状況を見ると、簡単そうにやってます。
ブレーキドラムを外すのが、唯一の難所のようです。
Y型プーリーホルダーという専用工具が無いと外すのは厳しそう。
まずは外せるところまでやってみようと、始めてみました。
交換手順
必要工具
・モンキーレンチ
・プライヤー
・プラスドライバー
・Y型プーリーホルダー(途中で購入)
・両口スパナ8mm/10mm
交換用パーツ
・サーボブレーキ
ネットで購入。
サーボブレーキとは埼玉県草加市に本社を構える株式会社唐沢製作所の商品名。
自動車のドラムブレーキとしても採用さている仕組みで、音が鳴りにくいブレーキです。
バンドブレーキ取り外し
- 自転車をひっくり返し、サドルとハンドルで支えます。
- 後輪を固定しているナットの保護キャップを、プライヤーでつまんで抜き取ります。
- モンキーレンチで後輪を固定しているナットを外します。
- 泥除けのステーを外します。
- チェーンを外します。
- ブレーキを固定する金具を、プラスドライバーで外します。
- 後輪を抜きとります。
抜き取る前にチェーンがどのようにはまっているか、写真を撮っておくことをオススメします。 - バンドブレーキを固定しているナットを外します
- バンドブレーキが外れました。
中はサビついていました。 - ブレーキドラムを外します。
“Y型プーリーホルダー”単体では回らず、柄を長くして力を加えたら、やっと外すことができました。(筆者は物干し竿を流用しました。)
サーボブレーキ取り付け
- サーボブレーキ用のブレーキドラムを取り付けます。
- サーボブレーキを取り付けます。 ロックナットでサーボブレーキを固定します。
- 後輪をフレームにはめ込み、チェーンをギアに掛けます。
- ブレーキの“固定バンド/ワイヤー受け”を仮留めします。
- スタンドを取り付けます。
- 後輪をロックナットで左右から固定します。
車輪がフレームの隙間に対し、左右均等になるよう調整します。
ロックナットをしっかり締め付け、ナットの保護キャップを取り付けます。 - ブレーキの“固定バンド/ワイヤー受け”のネジを増し締めし固定します。
- ブレーキワイヤーを固定します。
ナットで固定。
写真では両口スパナを使用していますが、無ければモンキーレンチで作業可能です。
これでサーボブレーキの取り付けは完了です。
サーボブレーキ調整
- “調整金具ネジ”を調整します。
後輪をまわしながら、調整金具ネジを時計回りにまわしていくと「シュー」という音がします。
これはブレーキシューとブレーキドラムが接触している音なので、音が鳴らなくなる所までネジを戻します。
- ロックナットを緩めます。
モンキーレンチで出来なくもないですが、隙間が狭いため両口スパナを使った方が楽です。
上に回すと、スッと力が抜けて緩みます。
-
幅広のボルト(アジャストボルト)を回しながら調整します。
後輪をまわしながら、ブレーキがこすれる音が鳴らない位置から、ブレーキをつかみ操作感を確かめていきます。
あまりキツめにすると、急ブレーキが掛かりやすくなり、逆に緩めにするとブレーキの効きが悪くなるので、ちょうど良いポイントを探しましょう。
所要時間
途中、工具の調達などで数日あいてしまいましたが、作業自体は2時間30分ほど掛かりました。
感想
ネットで、ブレーキドラムを手で外すことが出来た方の記事が載っていたため、私も手で外せるかもと思い、予めY型プーリーホルダーを用意しませんでした。
プライヤーで掴んで回そうとしても、びくともしません。
しかたなく“Y型プーリーホルダー”をネットで購入。
以降の作業はスムーズに行くかと思いきや、ブレーキドラムが全く回りません。どんなに力を入れても、柄の部分を30分ほどコンコンと叩き続けても微動だにしません。
ネットで調べてみると、柄の部分に鉄パイプ等を足し、長くすれば大きな力が掛かるというヒントを見つけました。
そこで、古くなって解体した物干し竿を使い、やっと外すことができました。
後輪のはめ込みすら、苦労しました。
10年以上雨ざらしになっていた自転車です。
ナットやネジが固着しきっており、外すのに大変苦労しました。
自転車の劣化度合いによっては、予想外に時間が掛かります。
見極めた上で、自分でやってみるか、プロに任せるかを判断しましょう。
ただ、ひとつ言えるのは、困難が多いほど、完成した喜びは大きいです。
達成感の喜びを味わいたい方は、是非!
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