観る側も、作品と格闘
高校生の頃、担任の先生が言った言葉。
「静かな場所でじっと耳を澄ますと地鳴りのような音が聞こえてきたりします。それは、地球がまわる音です。」
どんな音が聴こえるか、その音に正解はないので(地球がまわるサンプル音はないので)勝手なことを書かせてもらいますが、私的には「キーン」という音ということになっています。
国語の先生に教わって耳を澄ませてみて、初めて聞こえたのが「キーン」だったので。
以降、何度となく耳を澄ませています。
車の音、人の話し声、物音が一切しない環境ってなかなかありません。
偶然にもそういった環境に出くわした場合は、息を殺して地球の自転音に耳を澄ませます。
「キーン」
前置きが長くなりました。
『地球がまわる音を聴く』という、オノ・ヨーコさんのアート作品から引用した名の展覧会を観に、森美術館へ行ってきました。
16人のアーティスト作品による展覧会。
個展ではなく、こういった多数のアーティスト寄せ集めの展覧会って、(個人的には、ですが)神経が疲れます。もちろん、いい意味で。
作品を見て回るときの、アタマの切り替えに苦労するというか。
どうしても前の作品がアタマに残ったまま次の作品を観てしまったりするので、理解が遅れるというか。
作品
気になった作品をいくつか。
中に入っていくと・・・
今回の展覧会も、観終わった後、どっと疲れてスッキリしました。
観る側も、作品と格闘・・・そんな気がします。
主題の展覧会とは別ですけど、“MAMコレクション”として展示されていた作品。こういうキャッチーな作品って、好きです。
実物は等身大。迫力あります。
こちらも含めて、ぜひ現地で。
『地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング』
2022年6月29日~2022年11月6日
森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)にて
地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング | 森美術館 - MORI ART MUSEUM
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