終始「何だこれ?」オランダ人アーティストのインパクト絶大な個展
きっかけは、たまたまサイトで見かけた写真。
巨大な顔が半分だけ。
ありえないサイズのものが、ありえない状態で実在しているインパクト。
「何だよ?これ!」
どうしても、巨大な実物を見てみたくなりました。
「何これ?」
観るもの全てが「何これ?」
疑問と驚きが入り混じった感覚が連続します。
感情表現が乏しくて恥ずかしいのですが。
身体がどう反応してよいか困るようなインパクト。
浮かぶ単語は“リアル”“デカい”“未完成”“放置”“むき出し”。
何だこりゃ?の連続で、答えがないというか。
作品の下に素材の破片や粉が落ちていたり。
作品付近には番号や作品名が分かるものが無いので、パンフレットの会場平面図と照らし合わせなきゃならない面倒さが意外に面白かったり。
特に気に入ったのは、『夜の庭の光景』という作品。
会場入ってすぐ、2つ目の作品です。
リアルなネコが真っ二つ。
撮影禁止作品だったので紹介はできませんが、是非会場で観てほしいと思います。
芸術品をたしなむ趣味がなくても、予備知識がなくても、充分に楽しめます。
正面からだけでなく、グルっと回って、下から、斜め、近づいて、また、遠めから観てみる。
それぞれ違ったインパクトがあって、面白い。
作品を観ての感じ方は、人それぞれでいいと思います。
筆者が感じたのは、作品の一つ一つからの問いかけ。
観るもの全てに疑問が湧きます。
答えは、それを観た人の数だけあるんでしょうね。
撮影した写真を見返して、また疑問がわきます。
数日間、しばらく余韻に浸れました。
非日常的な体験って、最高の気分転換です。
東京都現代美術館は、駅から距離があるので、美術館の目の前で降ろしてくれる都営バスを利用するのが無難かもしれません。
でも、お勧めなのは清澄白河駅からの徒歩。
深川めしを扱う店があったり、お寺も多く点在していて、味のある雰囲気の町並みを楽しみながら歩けます。
筆者は新型コロナ対策による臨時休園で入れませんでしたが、清澄庭園に寄ってみるのも良いかもしれません。
江戸の雰囲気を感じられる町並みと、アートな東京都現代美術館の建物自体を観るだけでも面白い。
春の散歩にお勧めです。
マーク・マンダース<br>—マーク・マンダースの不在 | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO (mot-art-museum.jp)