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『楳図かずお大美術展』を観てきました

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なぜかまた、観たくなる・・・

楳図かずおの「漂流教室」からの抜粋画

楳図かずおの絵。

“気持ち悪い”、“不気味”・・・色々な意見があり、確かにそう思います。
でも、一度観たら忘れられなくなります。
また、観たくなるんです。

夜、思い出して眠れなくなることが分かっているのに、怪談話を聞いてしまったり。
後で痛くなることが分かっているのに、激辛のカレーを食べてみたり。
相手が怒ることを分かっていても、思わず口に出すべきじゃない言葉を口走ってしまったり。
あれ、ちょっと脱線したかな?
ロクシタンのローションの匂いを初めて嗅いで「なんじゃ、この変わった匂いは!?」と顔をしかめた後、いつのまにか、何度も嗅ぎたくなってしまったような感覚。

いちど観たら忘れられないんです、楳図かずおの絵は。

楳図かずおの「14歳」からの抜粋画1楳図かずおの絵には、中毒性があるんです。

楳図かずおの「14歳」からの抜粋画2『14歳』の気になるセリフを左手で書き起こした鴻池朋子インスタレーションにも、惹かれる何かを感じます。

鴻池朋子のインスタレーション青空と原稿用紙って、なんだかよく似合います。

楽しみ方

見どころは、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』。

楳図かずおの「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」の絵
101点のアクリル絵画として、展示されていました。
これは、「ビッグコミックスピリッツ」で1982年から1986年まで連載された作品『わたしは真悟』の続編。

わたしは真悟
2人の小学生と、ロボットの物語。
単なる産業用ロボットが、工場での作業から離れ、人と会話し、色々な知識を吸収していく。
そして、自我に目覚め、世界中のコンピュータと繋がり、人智を越えていく・・・。

当時の「ロボット」に対するイメージが、現代の「AI」にかぶります。

謎かけが散らばっている漫画。
途中、話の流れがおかしいというか、つながりが悪いというか、つじつまがあっていない部分があったりします。
それも、味。
楳図かずお作品の“味”なんだと思います。

現地に足を運ぶ前に、まず予習。
書店で購入、古本、図書館、ヤフオク、メルカリ、まんが喫茶、ネットアプリ・・・読む方法は多々あります。
私はネットアプリ【まんが王国】を利用しました。
試し読みもできるのでお勧めです。
ぜひ、ご一読を。

展望台

森タワー52階の東京シティビュー

東京シティビューからの景色1
地上250メートル。

東京シティビューからの景色2

なかなかの景色です。
レインボーブリッジ、代々木公園、スカイツリーなどが意外に近く見えるから不思議です。

最後に

101枚のアクリル絵画は、とても緻密でした。
ふだん漫画を読むとき、ストーリーに気を取られてしまうせいか、絵をじっくり観ません。
ストーリーが佳境に入ると、ますます観なくなります。
こうして1枚ずつ額縁に入って飾られていると、絵画としても楽しめるんだな、と気付かされます。
なんて芸術的なマンガだろう。

じっくり鑑賞して、疲れたら窓から遠くの景色をボーッと眺めて、景色に飽きたら鑑賞に戻る。
適度に目を休めながら、緻密な絵を堪能しました。

まことちゃん」しか読んだことがなくても、懐かしく思えるかもしれません。
漂流教室」や「14歳」あたりを読んだことがあれば、そこそこ楽しめるかもしれません。
全作品を制覇していれば、足を運ぶ価値は大いにあると思います。
楳図かずおの絵に中毒性を感じているなら、楽しめること間違いなしです。