肉食生物ばかりを集めた展覧会
剥製だったり、ホルマリン漬けの実物だったり、骨だったり。
写真では味わえない、リアルで迫力ある動物を楽しめます。
国立科学博物館特別展『大地のハンター』。
特に筆者の興味をひいたものを、いくつか紹介します。
メガネウラ
体長70cm!
近くでホバリングしてたら相当大きな音がしそうなサイズです。
とても硬そうな顔は、子供の拳くらいありました。
太古のトンボ、その常識破りのサイズは恐怖を感じさせるほどでした。
ミツバヤツメ
グロさトップクラスです。
展示品に群がる子どもたちも、その気持ち悪さで盛り上がっていました。
ヤツメウナギの一種。その特殊な口で魚にくっ付いて、血液や体液を吸います。
日本では那珂川に生息しており、栃木県の「なかがわ水族館」で生きた実物を観ることができるそうです。
参考:【公式】淡水魚水族館の栃木県なかがわ水遊園
ディノスクス
体長12m!
口を開けた高さは、背丈以上ありました。恐竜を捕食していたらしいので、人間なんてひとたまりもありませんね。
ゴライアスガエル
デカイです。
全長30cm、体重3kg。
サイズ的にはチワワやポメラニアンといったところでしょうか。
1回のジャンプで移動する距離は2m以上だとか。
路地では出会いたくない生物です。
オオサンショウウオ
“生きた化石”と呼ばれる世界最大の両生類。
カエルとオマジャクシの中間のような形で体長は60cmほど。
可愛らしい?グロい?
はっきりと意見が分かれそうな生物です。
マタマタ
とても原始的な雰囲気をもったカメです。
識別しにくい特徴を生かして、隠れて獲物を捕獲するそうです。
ワニガメ
アメリカからペットとして持ち込まれ、飼いきれずに遺棄され繁殖している80cm80kgの大型カメ。
大人の拳よりも大きい頭に比例して口も相当大きく、アゴの力も強そうです。
モズ
一見すると、可愛い小鳥ですが、くちばしの力の強さはタカより勝っているとか。
自分より身体が大きいハトなどを襲ったりするそうです。
縄張りの木の枝に獲物をぶら下げる習性「はやにえ」が紹介されていました。
コウモリ
数種類が標本として公開されていました。
トンネルや洞窟にたくさん住み着いていて、暗くなると活動し始める、少し不気味なイメージのコウモリ。
アブラコウモリなどは民家に住み着き、蚊を食べてくれたり。
人間にとって益のある種類もいるそうです。
バルカンヘビガタトカゲ
細長い身体はどう見てもヘビそのものですが、後肢の痕跡やまぶた、耳孔があるためヘビとは明確に異なるトカゲの一種だそうです。
シマヘビ
襲われているのはタガメでしょうか。
個人的にはホルマリン漬けの実物より、コチラのほうがインパクトを感じました。
ボア・コンストリクター
長さと太さに迫力を感じます。
おとなしい性格のためか、ペットとしても人気?だった大型ヘビですが、飼い主が息死させられる事故もあったそうです。
現在は『特定動物』として、愛玩目的等での飼育は禁止されています。
参考:環境省_特定動物の飼養又は保管の許可について
アシダカグモ
日本にも生息している益虫で、ハエやゴキブリを捕食します。
ゴキブリを駆除してくれるのは有り難いことですが・・・
クモ特有のグロい外見に、足を広げると13cmにもなる大きさで家中を徘徊されるのは、あまり良い気分ではありませんね。
オオスズメバチ
デカくて硬そうです。
働き蜂は3~4cm、メスは5.5cmの大きさにもなるそうです。
多数で総攻撃を食らったら殺されそうだ、と直感的に思います。
最後に
図鑑などで写真を見たり、体長などの数値を見ただけでは実感がわきませんが、こうして剥製などを目の当たりにすると、その動物の迫力、恐さを感じることができます。
実物大のインパクトは想像以上でした。
見るからにグロかったり、気持ち悪かったり、可愛いのに凶暴だったり。生物とは思えないような形をしていたり、等々。
子供はもちろん大人も「恐ぇ~」「気持ち悪ぃ~」と、子供と一緒に盛り上がれる楽しい展覧会でした。
なお、特別展『大地のハンター』のチケット購入で、国立科学博物館全館の展示物閲覧が可能です。
休憩スペースも多く、レストランやカフェもある国立科学博物館。
一日中楽しめますよ。
特別展『大地のハンター』
2021年6月13日(日)まで。
国立科学博物館にて。