わずか2時間20分のために
ストレスが溜まってくると、日常を忘れたくなります。
短時間でぶっ飛ぶ体験をしたくなります。
こんな時は“島”です。
不思議なもので、海を越えると、ずいぶん遠くに来たと錯覚します。
今回は、まだ行ったことがない式根島を選びました。
日帰りだと、滞在時間は2時間20分。
調べたら、無料の露天風呂が3カ所あるとのこと。
せっかく行くので、巡ってみることにしました。
破格のきっぷ
今年も見つけました、東海汽船の『スーパー島トクきっぷ』。
行きたいと思った頃に期間限定の発売を知って、さっそく予約しました。
東京(芝浦)~伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島の2等船室での往復切符が、それぞれ一律大人1名5,000円と超破格値なのです。
通常、東京(芝浦)から式根島までは、同時期、片道で7,060円なので、半額どころの騒ぎじゃありません。
ちなみに対象期間は、2023年10月28日(土)~12月29日(金)帰着まで。
期間内に除外日がありますが、予定が合えば使わない手はないきっぷです。
各島の滞在時間比較
他の記事でもご紹介済ですが、大型船で往復した場合の滞在時間を比較しています。
露天風呂めぐり
24時間いつでも無料で入れる3カ所の露天風呂。
わずか2時間20分の上陸時間を使って、水着持参で巡ってみました。
温泉エリアまでは野伏港から徒歩約30分。
3カ所の温泉は互いに近い場所に点在しているので、温泉巡りには便利な立地です。
温泉1カ所に付き入浴時間は10分ほど。
慌ただしい入浴でした。
次回来たときは、しっかり一泊して、ゆっくり巡りたいものです。
地鉈(じなた)温泉
地鉈温泉に向かう道中で見つけた「湯加減の穴」。虫がいそうな穴に恐る恐る手を入れてみると、生暖かさを感じました。
これから向かう温泉を前に、気分が盛り上がります。
駐車場から温泉までの道のりはけっこう険しいですが、絶壁に囲まれた立地は、秘湯感を漂わせています。
地鉈温泉には、9時30分頃に到着。
泉質は、濁った硫化鉄泉。
神経痛や冷え症に効能があり、別名「内科の湯」とも呼ばれているそうです。
駐車場にトイレはありますが更衣室、シャワーはなし。
フナムシがうじゃうじゃいるので、虫が苦手な人にはハードルが高いかも。
一部、油が浮いていたりするので、入る場所を選ぶ必要があります。
海に面しているから仕方のないことですが、ゴミが打ち上げられていました。
足付温泉
泉質は、無色透明な炭酸泉。
切り傷や水虫などに効能があり、「外科の湯」とも呼ばれているそうです。
更衣室、トイレ、シャワーがあり、キレイでした。
松ケ下雅湯
泉質は、地鉈温泉と同じ硫化鉄泉。
湯舟から船が見えて、足付温泉と似たような景色です。
更衣室、シャワーあり。少し離れた場所ですが、トイレもあり。更衣室から温泉までは裸足でも痛くなく歩けます。
更衣室は足附温泉の更衣室より外から見えやすいので、少し注意を要するかもです。
シャワーは水でしたが、温まった身体には心地よいものでした。
足湯があるため、水着を持っていなくても温泉を楽しめます。
銭湯で馴染みの、ケロリンのたらいが置いてありました。
10時50分、急いで着替えて野伏港に向かいます。
商店
温泉からの帰り道、食料を買いに「池村商店」に立ち寄りました。お土産や弁当類、酒などが揃う店です。
私は「磯のり弁当」を購入。磯のりがご飯に敷きつめてあり、醤油と絡んで香ばしい味でした。
最後に
船内で一泊して、上陸して、すぐ戻って乗船して。
温泉巡りでは、慌てて着替えて時間を気にしながら湯舟に浸かってサッと切り上げて身体を拭いて服を着たら次の温泉に向かう。
なんとも慌ただしい旅でしたが、慌ただしいのは式根島の上陸中のみ。
帰りは昼間、海上で約8時間。
敢えて本など暇つぶし用アイテムは持たず。
デッキで海風を受けながら弁当を食べて酒を吞んで。
ほろ酔い気分で島々や水平線を見ながら、考えることが出尽くすのを楽しむ。
そして、眠くなったら船室に戻って昼寝。
これ以上贅沢な時間の使い方はないと思います。
ほんと、最高の気分転換でした。
※『日帰り『新島』』の体験レポートはこちら⇓
日帰り『新島』滞在約3時間|往復大型船の旅に行ってきました!
※『日帰り『利島』』の体験レポートはこちら⇓
日帰り『利島』滞在約5時間|往復大型船の旅に行ってきました!