結局、欲しければ、買うんです
売れずに悩んでいたメルカリ掲載の商品。
あることをしたら反応が増え、入金連絡が。
実例について、紹介します。
型式を間違えた
ヤフオクで競り落としたロードバイク用のシフトレバー。
届いた後で調べたら、使っている現在のパーツ類と互換性がないことが判明。
全くの事前調査不足でした。
入手したシフトレバーを元に、他のパーツを一新するか。
それとも、売却してしまうか。
迷ったのちに、メルカリに出品することに。
このシフトレバー。そこそこ注目度の高い商品。
傷が付きやすいパーツだから、ピカピカの新古品なら早く買い手がつくかも。
ひとつ気がかりなのが、2世代ほど前の商品で型落ちなこと。
価格設定
さて、いくらで売ろうか。
メルカリの値段設定において考慮すべきは、10%の手数料と出品者負担とした場合の配送料。
入手時の値段は配送料込みで11.800円。
掲げた売値は13.860円。
値下げ交渉で端数(60円)を値下げしたとして、手数料と配送料を加味して186円の赤字。
確実に処分したいし、型落ちだから、この金額が限界だよなぁ。
・いいね:5
・問い合わせ:1
・閲覧数:17
出品後、数日で数件の「いいね」。
「型式を教えて下さい」という1件の問い合わせ。
そのあと、半年以上まったく反応なし。
記載内容を見直してみようか。
メルカリでの売れ行きをよくする方法として、知られているのが”再出品”。
新着として上位表示させるテクニックです。
衝動買いする類の商品なら効果は期待できますが、出品している商品は自転車のコンポーネントの一部。
目的を持って探す人が多いのでは、と判断し再出品は行いませんでした。
数は少ないものの、見られている商品なのは確か。
現時点では販売されていない型遅れ商品なので、時間が経つと売れなくなっていくのでは、という焦りがつのります。
どうすれば・・・。
ペルソナを想像
ここで、改めて商品を吟味してみました。
【商品の特性】
自転車コンポーネントの一部。同一種類でそろえるのが一般的。メルカリ出品時点で2世代前の商品。転倒により傷が付きやすいパーツ。
【商品の状態】
新古品。包装、箱、説明書あり。入手後1年以上経過。入手後未使用。
【入手価格】
11.800円(配送料込)
型落ちだから、早く売らなきゃ、と思っていたけど。
コンポーネントの一部を交換したい人にはニーズがあるんじゃないか?
ここで、ペルソナ(ユーザー像)を想像してみました。
数年前に購入したロードバイク。
度重なる転倒で、最近、シフトレバーが調子悪くなってきた。
購入したショップに相談したら、修理は難しいと言われた。
このシフトレバーは型式が古いから、もう販売されていない。
同じ型で程度の良いシフトレバー、中古で探すしかないかな。
新品は販売されていないから、時間が経てば経つほど新古品としての価値は上がるんじゃないか?
掲載内容を”更新”することで、上位表示が期待できます。
何度も使えるテクニックではありませんが、更新は初めてなので大丈夫でしょう。
少し暗めだった写真を撮りなおして。
ハッシュタグ(#)を付けて。
販売価格を更新して。
価格か・・・値引きした方がいいのかな。
一度値下げした商品を再び上げると、メルカリに不正扱いされる、と聞きます。
そして、「安易な値引き」を行うべきでないことは、商売の鉄則。
上げるしかないか。
14,300円。
手数料(1,430円)、配送料(800円)を加味して、270円の黒字。
損しないレベルです。
”いいね”を付けてくれたお客さんは、離れていくかもしれない、、、でも。
値引き交渉には応じず、気長に待つことしました。
そして更新3日後・・・価格交渉の相談が。
リアクションを得られた嬉しさに一瞬、値引いちゃおうと思いましたが。
当初の予定どおり、丁重にお断り。
すると、「少し検討させていただきます!」の回答。
この表現は「じゃあ、買わない」と同意義です。
1日、2日経つほどに、値引きしなかったことの後悔がジワジワと湧き上がりますが、グッと我慢。
後悔が消え去ろうとしていた頃、入金の連絡が。
お買い上げになった方は、価格交渉してきた方とは別の方。
質問、値引き相談もなく、いきなり入金。
記載内容の更新から、約1ヶ月後のことでした。
売るためのポイント
よく売れている人の掲載方法や筆者の経験、参考書籍などから売るためのポイントをまとめてみました。
写真はきれいに撮る
写りの良し悪しが売却可能性に直結します。
接写した写真がピンぼけしているのに、そのまま掲載されているのを見かけますが、
「ほんとに検討してもらう気があんのかなぁ」と思ってしまいます。
人間がとる行動は、直感的かつ感情的な要因によるものがほとんど。
直感、感情に訴えるためには、“見栄えの良さ”が大事です。
出品(更新)タイミング
朝、昼、夕方、夜。
通勤時間帯や昼休みなど、暇つぶしにネット検索する時間帯は狙い目です。
問い合わせには迅速に反応する
価格交渉や問い合わせに対して無回答な出品者を見かけますが、良い印象を与えません。
都度の対応が困難なのであれば、「値下げ交渉は不可とさせていただきます」など記載し、あらかじめ問い合わせを減らす対策を講じます。
バカ売れキーワードを記載
「新品」「未使用」「ジャンク品」「限定価格」「正規品」など。
商品説明は詳しく
写真で伝わらない情報を、しっかり伝えます。
詳しく丁寧な表記はお客さまを安心させ、購入後のトラブル防止にもつながります。
- 外見上の状態(汚れ、傷など)
- 使用頻度
- 動作状況
- 手放す理由(「後継機種を購入したので手放します」「型式を間違えて購入したため売りに出すことにしました」・・・)
など。
商品購入を検討する、お客さまの気持ちになって記載しましょう。
最後に
金額の設定根拠は、買う側にとって何の関心もありません。
「ちょっと高すぎかな?これじゃ、売れないかな。」
常識の範囲を超えていなければ、あれこれ考えるだけ無駄というもの。
今回得られた教訓としては、
- 商品の特性を理解し、ペルソナを想像してみる
- 「高い」「安い」の感じ方は人それぞれ
- 反応なければ値下げするのではなく、値上げしてみる
- 型落ちだからこそ、希少価値が上がる(かも)
日本国内のメルカリ利用者数は月間1,755万人(2020年末時点)もいるわけですから、その商品を欲しがる人は必ずいる、と信じて。
<まだメルカリを使ったことのない方へ>
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