繊細、彫刻的、しっとり・・・見ていると引き込まれていく作品群
昨年(2020年)2月に「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」と題して開かれていたルネ・ラリックの作品展。
新型コロナウイルス対策で開催期間が短縮され、見逃していました。
今回は、東京都庭園美術館、北澤美術館の所蔵だけでなく、大村美術館、ギャルリーオルフェ、アルビオンアート株式会社の所蔵作品のほか、個人所有の作品も出品されています。
今度は見逃すまいと開催初日、行ってきました。
気になった作品を、すこし紹介
ペンダント[オパールとスイートピーのペンダント]
繊細ですよねぇ。
大きなオパール。
ズッシリと重そうです。
ジュエリーのように小さな作品は接写したくなります。
ピカピカに磨かれている、透明度の高いショーケース。
撮影時はガラスに要注意です。
花瓶[つむじ風]
全127作品中に22個と、花瓶が多い印象です。
立体感、ボリューム感がすごい。
香水瓶[牧神のくちづけ]
パウダー・ボックス、コンパクト[エアスパン]
円形蓋物[パフ]
備え付けの棚をショーケースとして上手に使っています。
平鉢[金魚]
鱗の造形が細かい。
どんな料理が盛りつけられていたんでしょうか。
飾箱[ルナリア]
奥の書斎に立ち入ることは出来ませんが、デスク上にもさりげなく作品が飾られていました。
香水テスターケース[コティの香水]
個人的には、中の香水瓶より木箱に惹かれました。
木の風合いがたまりません。
この他、香水瓶も多く展示されていました。
最後に
作製当時は輝いていたと思われる作品。
少し色あせた感じが、また良い味になっています。
個人的にはこの美術館、すこしオシャレしていくと室内の雰囲気に溶け込み、まるで上流階級にでもなったかのような錯覚を味わえるのも楽しみの一つです。
広い敷地、緑豊かな環境に建つ東京都庭園美術館。
都会にいることを忘れてしまいそうな雰囲気の中での作品鑑賞。
“極上の”気分転換になりました。
『ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて』
東京都庭園美術館にて。
2021年9月5日まで。