スーツケースのキャスターを、自分で交換してみました。
ボロボロ
サムソナイトのスーツケース。
車輪(キャスター)の回転が悪くなり、スムーズに動かなくなりました。
裏返してみると、キャスターはボロボロ。

購入して約10年。
年平均2回の海外旅行。
暫く我慢して使っていましたが、土産満載で重いスーツケースの転がりが悪いと、疲れもストレスも溜まります。
回転が悪いのは1箇所ですが、よく見ると他のキャスターもボロボロでした。
いい加減、修理しなきゃかなぁ。
そもそも、DIYなんかやったことないド素人が交換できるのだろうか・・・。
修理に出すと・・・高っ
早速、サムソナイトのサイトでキャスター交換について調べてみると、4輪の場合は1個4,000円。
1個追加する毎に3,000円。
よって、4個交換すると13,000円となります。
工賃を含んでいるとはいえ、ちょっと。。。
部品代って・・・安っ
ネットで調べてみると、キャスター1個の値段は、汎用品なら500円前後。
4個交換で2,000円!
専用工具が必要なのでしょうか。キャスターは簡単に外せず、車軸を切る必要がありそうです。
自分で直してみて、ダメだったら業者に依頼すればいいや。
早速、トライしてみることにしました。
交換に挑戦!
- 工具の準備
(1)定規
(2)ガムテープ
(3)金属切断ノコギリ
- サイズ測定
まず、キャスターの直径と幅を測ります。
正確さを追求するならノギスを使うべきでしょうが、定規で充分です。 - 部品の準備
測定したサイズをもとに、交換用キャスターを調達します。
現物に最も近い”車輪直径40mm,車軸35mm”をネットで購入。 - 環境作り
自然な姿勢になるよう、作業環境を整えます。
削りカスが出るので、新聞紙等を敷きます。 - ステーを固定
ステーが回転しない様にガムテープで抑えます。
- 車軸の切断
キャスターの隙間にノコギリの刃を入れます。
無理に力を加えず、刃を往復させます。
金属同士が擦れ合う音と振動を感じながら、腕の重さが掛かるようにしましょう。

- キャスター付替え
ガムテープを剥がしたら、新しいキャスターに取り替えます。
ワッシャーを嚙ませて。
付属の六角レンチ2本を使い、締め付けます。
- 完成~

補足
・刃の角度が悪かったのか、ステー部分を切ってしまいました。

・100均で購入した金属切断ノコギリは、鋭さがなくチープな造りだったので心配でしたが、しっかり切断できました。
・1個目のキャスター交換は20分掛かりましたが、次第に慣れていき、最後の4個目は12分程度で終わりました。
・ノコギリを挽く音が、スーツケースの空洞で反響するスピーカー効果で響き渡ります。
よって、夜間作業は避けたほうが無難です。
・早速、3泊4日の旅行で使用しました。
交換した当初は、振動でネジが緩んでしまわないか心配でしたが、問題なし。
純正品に比べて幅が狭いため、車軸が若干見えていますが、使用には全く支障ありませんでした。
最後に
スーツケースのキャスター修理。
自分で交換するメリットとデメリットとしては・・・
【メリット】
・安上がり。
・ビス止めのため、以降の交換は容易。
・一度取り替えてしまえば、以降、簡単に交換が可能。
【デメリット】
・交換の手間が掛かる。
・汎用品のため(よく見ると)見た目が悪い。
所要時間:4輪交換で約65分
費用:2,538円
内訳:キャスター4個1,798円 送料410円(amazonで購入)
定規110円(100均で購入)
ガムテープ110円(100均で購入)
金属切断ノコギリ110円(100均で購入)
動きのスムーズなスーツケースは、こんなに楽だったのか!
今まで、いかに余計な力が掛かっていたか。
そりゃ、移動が疲れるワケだ。
キャスターを変えただけで、旅行の疲れは半減します。
意外に簡単なキャスター交換作業。
ぜひ、トライしてみてください!