公共料金を安く!電気料金とガス料金のベストな組み合わせと金額試算比較のススメ
公共料金の悩み
- いつも支払わなければならない公共料金だから、出来るだけ安いほうがいい。
- 電力会社、ガス会社がたくさんありすぎて選べない。
- 「安い」と宣伝しているけど、ホントに安くなるか分からない。
80歳を越えた一人暮らしの祖母。
体調を崩したことがきっかけで、面倒をみるようになりました。
何気なく手にした1月の電気の検針票。
12,000円を越えています。
一人なのに、ちょっと高くないか?
一人暮らしの電気代とガス代。
さっそく、契約の見直しを行うことにしました。
電気・ガスの契約、使用状況
【電気】
東京電力エナジーパートナー(東電EP)
従量電灯B 40A(アンペア)
日中在宅 冷暖房使用 夜間蓄熱機器無し
【ガス】
東京ガス
一般契約
料理用ガスコンロ・風呂沸かしに使用
床暖房、浴室乾燥機無し
請求金額実績
電気・ガスの自由化
かつて一部企業の独占状態だった電気・ガス。
現在は自由化となり、様々な企業が参入しています。
今では、自分たちの生活に合った料金メニューを揃える会社を選べます。
契約者である祖母の希望
・知名度が高い会社がいい
・緊急時は東京電力、東京ガスに連絡したい
・紙面の請求書(振込票)で支払いたい
小売事業者の候補
選択条件
知名度が高く(本業が有名で実績がある等)、祖母が聞いたことのある会社。
緊急時の連絡先を東京電力、東京ガスに設定している会社。
【電気】
東電EP、東京ガス、AU、エネオス、出光、東急、J:COM、エネット※
※NTTグループ、東京ガス等の共同出資会社
【ガス】
東電EP、東京ガス、エネオス、J:COM
小売事業者の比較と絞り込み
支払方法で4社(エネオス・エネット・東急・J:COM)が対象外に。
停電時の緊急連絡先で2社が対象外に。
残ったのが2社(東電EP・東京ガス)。
電気料金試算によるシミュレーション
(1)メニュー
電気、ガスともに同社で契約することで割引(セット割)があるため、下記組み合わせにて3パターンを試算することにしました。
・東電EP
『プレミアム』(5人以上の家族を対象
とした定額制メニュー)は、使用量400
kwhまで定額。
祖母の場合、過去10年間での月間平均使
用量は283kwh。
メリットはない為、候補から除外。
『スタンダードS』+『とくとくガスプ
ラン』を候補とする。
<参考>
使用量283kwhの基本料金+電力量料金比較
プレミアム:11,023.63円
スタンダードS:7,842.58円
・東京ガス
東電EPのスタンダードSに該当する『ずっ
とも電気1S』、および使用量の多い場合
に割安となる『ずっとも電気1』に『ガス
一般契約』を組合わせた2つが候補。
(2)試算
電気、ガスともに2019年1月~12月の使用量実績にて、10月の消費税改定を加味し算出。
【電気】
料金算出式は2社ともに同じ。
電気料金=基本料金+電力量料金―割引額+燃料費調
整額+再生可能エネルギー発達促進賦課金
【ガス】
原料費調整額の扱いが東電EPと東京ガスで若干異なります。
(3)比較
加入初年及び2年目以降も、東京ガスが東電EPに比べ割安と算定されました。
東京ガス2つの電気料金メニューは、使用量により割安度合いが変わります。
電気の月間使用量が266kwhだと、『ずっとも電気1S』『ずっとも電気1』が同額となります。
1年を通して266kwhを上回らなければ、『ずっとも電気1S』がおトクです。
でも、昨年の履歴から夏と冬は間違いなく266kwhを上回ります。
したがって、電気の使用実態に合っているのは『ずっとも電気1』のようです。
(4)試算から分かったこと
東電EPと東京ガスは、お互いを意識し合っているためか、下記が判明。
【電気】
東京ガス『ずっとも電気1S』は東電EP『とくとくガスプラン』より、約3%安い。
【ガス】
東電EP『とくとくガスプラン』は、東京ガス『一般契約』より約3%安い。
であれば、『ずっとも電気1S』と『とくとくガスプラン』を両社個別に契約すると、お得になるかもしれません。
そこで、『ずっとも電気1S』と『とくとくガスプラン』の組み合わせと、東京ガスのセット割が効く『ずっとも電気1』『一般契約』の組み合わせの、どちらが安いかを比較することにしました。
(5)新規契約メニューの決定
『ずっとも電気1S』+『とくとくガスプラン』が¥145,960。
『ずっとも電気1』+『一般契約』が¥143,301(初年)/¥146,733(2年目~)。
初年割引が効かない2年目以降は、電気・ガスを両社個別に契約した方が割安であることが分かりました。
東京ガスの『基本料金3ヶ月無料キャンペーン』は2020年4月30日で終了しています。
東京ガスのHPでは、今後も同様のキャンペーンを行う可能性があると記載されていますが、キャンペーン中でなければ電気は東京ガス『ずっとも電気1S』、ガスは東電EP『とくとくガスプラン』を、それぞれ個別に契約した方が割安のようです。
まとめ
一人暮らしの電気代、ガス代。
見直し後の想定料金は、下記のとおり。
契約メニューを変更すれば、1年でこれだけの削減が見込めます。
言い方変えれば、1年で¥4,160損していたということです。
面倒な計算はプロに任せて、さっそく比較してみましょう!
次の課題は、“使い方"。
電気、ガスの使い方にも検討の余地がありそうです。
省エネを意識した使い方で、どれだけ料金を下げられるか。
試してみたいと思います。
使用量が極端に少ない、一人暮らしのガス代を試算した記事はこちら⇓