>

実際使ってみて、どうよ?!

口コミ見ても迷ったらココへ!とりあえず買って試して紹介するサイトです。

特別展『縄文2021-東京に生きた縄文人-』を観てきました

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

この記事をシェアする

こんなにたくさんの集落が!?

居木橋貝塚標本の写真両国、江戸東京博物館の特別展『縄文2021-東京に生きた縄文人-』。
東京エリアで生活していた縄文人に焦点をあてた展覧会です。

縄文時代は、今から約1万5,000年前に始まり、1万3,000年もの間、続いたと言われています。

東京にいた縄文人というだけで、遠く昔の存在がごく身近に感じられてくるから不思議です。

太古の関東地方

会場に入って、まず目を奪われたのは海岸線の推移が描かれた関東地方の地図。
水色の部分が陸地に大きく切り込んでいます。

1.海岸線の推移の写真すごくスリムな関東地方。
埋め立てが進んだ今の状況から、何となくは想像していたものの、元はこんなにスカスカだったとは・・・。

主な都内の遺跡

規模が大きめの集落が、いくつか紹介されていました。
場所によって、土器のデザインが微妙に異なっています。

落合遺跡の出土品

落合遺跡の出土品の写真新宿区中落合・中井のあたり。
縄文時代中期の集落は95軒。
近くを流れる妙正寺川の魚をとったり、周囲の森での採集・狩猟などで生活していたようです。

大森貝塚の出土品

大森貝塚の出土品の写真東京の貝塚といえば大森貝塚
大森貝塚といえばエドワード・モース
彼は横浜から新橋に向かう汽車の車内からこの大森貝塚を、たまたま見つけたそうです。

日暮里延命院貝塚の出土品

日暮里延命院貝塚の写真荒川区西日暮里あたり。
縄文時代後期の貝塚
当時、日暮里の東側には海が広がっていたそうです。

石器

石器を使った時代としては、縄文時代が最も技術的に優れており、種類や量が多かったそうです。
石鏃(せきぞく)は石を加工した“やじり”です。

石鏃の写真
写真で何度も目にしたことはありましたが、これほどまで小さくて緻密だとは思いませんでした。
さまざまな種類が展示されており、どれも非常に鋭利です。
会場では、石器加工の様子を解説した映像が流れていました。

木工

木の製品は、条件がそろわないと遺跡に残ることはないらしく、展示品の数は少なめでした。

木工品の写真大きな丸木舟が展示されていました。

丸木舟の写真
1本の木をくり抜いて造られています。
ずいぶん細いです。
お尻の大きい人が座ったら、抜けなくなりそう・・・。

骨角器

魚を捕るための釣り針や、モリなどに利用されていたようです。

骨角器の写真こちらも石鏃(せきぞく)と同じく、小さくて非常に鋭利です。

100体の土偶

観ていると、なんだか癒やされます。

土偶の写真当時の使いみちは、まだ明確には分かっていないようです。
とても一枚の写真には収めきれませんでしたので、雰囲気だけでも。

集落再現模型

大きなホールの真ん中に、集落を再現した模型が飾られていました。

集落再現模型の写真
八王子市多摩ニュータウンの遺跡を再現しています。
墓地を囲むように住居が作られ、そばを川が流れていて・・・すごくリアル。
どこかのキャンプ場のような光景です。

最後に

分布図を見ると、東京都内には縄文時代の集落や貝塚などが、たくさんあったようです。
自分の家の近くにもないか、探してみるのも面白いかもしれません。

最後のコーナー、出口近くには国宝の「縄文ビーナス」が飾られています。
写真撮影禁止のためここでは紹介できませんので、ぜひ会場で実物を観てみてください(11月14日まで展示予定)。

特別展『縄文2021-東京に生きた縄文人-
2021年10月9日~2021年12月5日
江戸東京博物館にて
特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」 - 江戸東京博物館 (edo-tokyo-museum.or.jp)

チケット予約はこちら