一人暮らしのおばあちゃんにスマホを持たせたい
80歳。一人暮らし。
利用するのは通話と、メール送受信のみ。
長年愛用の3Gガラケーでしたが、3G廃止時期が公表されたのを機に4G端末(スマホ)に替えることにしました。
スマホ選び
通信会社7社を比較し、選んだのは『UQモバイル』。
端末はBASIO4を購入しました。
使用にあたっては、ACアダプタとtype-cケーブルを別に購入する必要があります。
※購入のいきさつ⇒【お勧め】3G→4G|シニア向け初めてのスマホと通信会社は!?
初期設定手順など
設定はWi-Fi環境下で行います。
Wi-Fiのない環境で初期設定する場合は、QUモバイルお客さまセンター(0120-929-818)へ連絡し、回線を切替えてもらいます。
説明書にならって基本的な初期設定を終えた後、以下の設定を追加しました。
画面ロック設定時間の変更
デフォルトでは1分間。
操作中に悩み考え込む時間を考慮して、長めに設定。
GRATINA4からBASIO4へのデータ移行
赤外線通信によりアドレス帳データを移行させます。
- GRATINA4赤外線通信(送信)方法
待ち受け画面で◎→【赤外線】→【赤外線送信】→【全件送信】→認証パスワードを入力(認証パスワードを変更していなければ“1234”で開くはずです) - BASIO4赤外線通信(受信)方法
ホーム画面で【ツール】→【赤外線】→【データを受信】→GRATINA2にて送信操作→BASIO4上部の赤外線ポートをGRATINA4背面の赤外線ポートに向け、20cm以内の距離に保つ→認証コードを入力
ワンタッチボタンの設定
基本画面下段にある3つのボタン。
頻度の高い連絡先を3件、設定します。
TeamViewerの設定
TeamViewerは、離れた場所からスマホを遠隔操作できるアプリです。
個人利用の場合は無料です。
離れて暮らす、ふだん会うことができない場合は、非常に便利なツールです。
因みに、遠隔操作する側はスマホでもPCでも対応可能ですが、スマホの方がやりやすいと感じました。
<設定手順>
- 操作する側のスマホにTeamViewerをインストール
- 操作される側(BASIO4)にTeamViewer QuickSupportをインストール
(それぞれ、別のアプリです) - ユニバーサルアドオンの有効化
画面の指示にしたがい、ユニバーサルアドオンのアプリをインストール。
ENABLEをタップして、有効化します。 -
BASIO4でのアプリ表示設定
【設定】→ その他→ アプリと通知
→ 特別なアプリアクセス
→ 他のアプリの上に重ねて表示
→ QuickSupportを選択
→ 他のアプリの上に重ねて表示できるようにする(ON)(BASIO4では、この設定を行わないと“接続拒否”になります)
- 双方のアプリを立ち上げる
-
TeamViewer QuickSupport (BASIO4側)で表示される「パートナーID」を
TeamViewer(操作する側)のパートナーID欄へ入力。
“リモートコントロール”をタップする。 -
TeamViewer QuickSupport (BASIO4側)に「リモートサポートを許可しますか?」ポップアップが表示されたら“許可(A)”をタップする。
- TeamViewer(操作する側)に「接続は正しく確立しました。」というメッセージが表示される。
- TeamViewer QuickSupport (BASIO4側)に「QuickSupportで、画面に表示されているコンテンツのキャプチャを開始しますか?」というポップアップが表示されたら“今すぐ開始”をタップする。
教えるにあたって
筆者がシニアにスマホの使い方を教えるにあたって苦労した点や、気づき、対応策などを紹介します。
(※全てのシニアに当てはまるわけではありません)
- アプリなどの画面上の操作ボタンは押したら凹む物理的な感覚がないため、触れて作動する感覚が理解できない。
⇒これができないと電話をかけることも不可能なので、指の腹を使ってタッチさせる感覚を、根気強く教えました。
スワイプ操作に関しても同様です。 - 画面の文字を読もうとしない
⇒BASIO4は、メールアプリなどで操作方法が画面上にポップアップします。
読もうとせず「何これ?」と聞いてきます。
教えた内容と重複しているので、表示の消し方だけ教えました。 - 「変なところを押したら壊してしまうから」と思い込んでいる
⇒これはシニアに限ったこと、スマホに限ったことではありませんが。
誤操作による影響を恐れて、次の動きに移れず何度も聞かれてしまうので「壊れないから、壊れても私が何とかするから」と安心させ、積極的に操作するよう促しました。 - 見知らぬ画面が出てくるとパニックになる
⇒間違った時は、“ホームボタン”を押せば直ることを意識させました。 - TeamViewer QuickSupportの操作
⇒BASIO4側でアプリを立ち上げ、“許可(A)”“今すぐ開始”を押す操作。
自分で読み返して操作できるよう、メモしてもらいました。 - 電源を長押ししてしまい、外部からの電話がつながらなくなった
⇒元の画面に戻す場合は“ホームボタン”を押すように教え、電源ボタンは押さないように教えましたが、無意識にいじってしまったようでした。
対策として、電源ボタンにテープを貼りました。
慣れるまでは、連絡手段をスマホのみに限定するのではなく、固定電話やガラケーの契約をしばらく継続するなど、代替連絡手段を確保しておけばよかった、と後悔しました。
その他
<UQモバイルでの契約に関するお得な情報と手続方法>
他社からUQモバイルへの乗り換えで3G端末の下取に出す場合、14,000円(税抜)がキャッシュバックされます。(UQオンラインショップMNP限定)
乗り換え手続きを行い、新端末(スマホ)受領、回線切替を経てしばらくすると、封書が届きます。
中には「レターパック」「電話機下取り申込書」と説明紙面が同封されています。
返送するのは、
- 3G端末
- 電話機下取り申込書
- 乗り換え先のスマホ(今回の場合はBASIO4)に、利用中の電話番号を表示させた画像を印刷したもの
- 契約名義、現在利用中(乗り換え前)の電話番号と3Gプラン名が同一の紙面上に記載された書面コピー
筆者の場合、”4”が手元に無かったため、前契約先(au)に架電し相談。
『明細書』という形で発行していただくことができました。
最後に
歳を重ねるごとに物覚えが悪くなることは、大人になれば実感します。
シニアの場合は、そのスピードと変化が大きいようです。
また、シニアにとって“新しいことを覚える”ということは、非常に負担のかかる作業です。
歳を重ねるごとに、どんどん物覚えは悪くなる。
3G回線の廃止は決まっているんだし。
どうせ取替えなきゃならないんだから、早ければ早いほうが良いです。
この記事が、一例として、みなさまのお役にたてれば嬉しいです。