「はやぶさ2」大気圏再突入カプセルの各部パーツを観てきました
小惑星探査機「はやぶさ2」大気圏再突入カプセルの展示されているスペースは、小じんまりとしていました。
国立科学博物館の地球館2階。
広い展示ホール奥の一角、ZONE2にて。
地味な印象です。
撮影はいっさい禁止されているため、当ブログには写真を載せることができませんが、展示されていたのは10品。説明書きのパネルが4枚、など。
「小さいな」というのが、再突入カプセルを観た第一印象。
直径40cmと、持とうと思えば片手で持てちゃいそうなサイズ(←重さは度外視しています)。
想像以上に小さな躯体でした。
この小ささの中に、緻密な動きを果たすためのメカがギッシリ詰まっていると思うと、ワクワクしてきます。
地球に帰還する際の大気圏再突入スピードは秒速12km(マッハ40)。
大気との摩擦で摂氏3,000度にもなる熱から中身を守る外郭部分は、意外に薄いと感じました。
地球を出発し、目的の星に降り立ち、サンプルを採取し、再び飛び立って地球に持ち帰る、という一連の動きの中で最後の大事な仕事であるカプセルの帰還。
カプセルの中は電子機器でグチャグチャなのかと思いきや、意外にギュッとまとまって、さっぱりしていました。
打ち上げ時に必要になるエネルギーや大気との摩擦の障害を考えると、カプセルは小さい方がよいわけで、サンプル保管スペース以外の機器類の小型化は必須だったのでしょうか。
展示物
参考までに、展示されていたパーツは以下のとおり。
・イオンエンジン
・小型ローバ イプーとアウル
・分離カメラ
・リチウム一次電池
・サンプラ用弾丸
・サンプラホーン
・サンプルコンテナ
・パラシュート
・インストゥルメントモジュール
・背面ヒートシールド
・搭載電子機器部
・前面ヒートシールド
名称だけじゃ、何だか解らないですよね。
ぜひ会場で観てみてください!
最後に
ZONE1にある『小惑星探査機はやぶさ』は、撮影可能でした。
因みにこれは初代「はやぶさ」のレプリカ。
「はやぶさ2」は今も飛び続けています。
幼い頃に、アポロ月着陸船の実物大レプリカを初めて観たときの驚きを思い出しました。
無人で飛んで行ってサンプルを採取し帰ってくる仕掛けは、大人になってもワクワクします。
筆者の訪問は平日の14時頃。
見学のために並びましたが、待ち時間は5分ほど。
大人も子供も楽しめる。
春休みのイベントにはピッタリだと思います。
企画展 小惑星探査機「はやぶさ2」-小惑星リュウグウからのサンプルリターン-
2021年4月11日(日)まで。
国立科学博物館にて。