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特別展『大英博物館ミイラ展(古代エジプト6つの物語)』を観てきました

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めちゃくちゃリアルだ・・・

大英博物館ミイラ展の看板の写真
上野、国立科学博物館の特別展『大英博物館ミイラ展(古代エジプト6つの物語)』。

CTスキャンで解析されたミイラ6体を中心に、古代エジプト人の生活や文化が紹介されています。
装身具やステラ(石碑)、楽器や玩具なども展示されていますが、目玉はなんといってもミイラと、そのCT画像でした。

ミイラ

CTスキャンで撮った画像をつなぎ合わせた映像を、6体のミイラの傍らで鑑賞することができます。
6体のミイラは、それぞれ性別、職業、年齢もさまざま。
6人の当時の生活が、展示品とともに詳しく紹介されています。

これまでエジプトに関する展覧会には何度か足を運びました。
棺や包帯で巻かれた人型の物体は何度か目にしてきましたが、その中に人間が入っている実感が湧きませんでした。
でも・・・今回は違いました。

包帯につつまれ、なだらかに隆起した躯体のミイラ。
その傍らで、骨まであらわになっていくミイラのCT映像が流れています。
今、目にしているものが大昔の人間であることが、妙に生々しく感じられます。

ミイラを前にして、ふと思いました。
当時の人々は、墓が掘り起こされて、自分の身体が公衆の面前にさらされることなんて想像もしていなかったでしょう。
そんなことを考えていたら、思わずミイラに手を合わせてしまいました。

ミイラは包帯でまかれたま、今後も保管され続けます。
人類が存続するかぎり何百年、何千年も・・・と考えると、ますます神秘的に思えてきます。

文化や生活

神官のミイラとともに紹介されていた、当時の食文化。
当時の主食はパンと濃厚なビール。
ワインや肉は贅沢品だったそうです。
死者への供物としての“パン”が展示されていました。
パンの形をした置物にしか見えないですが、大麦ともみ殻を含んでいる本物のパンです。
食べ物が1,000年以上もその原型をとどめているとは驚きです。

特に印象的だったのが、子供のミイラ。
小さな棺に描かれた肖像画がリアルです。
玩具やボードゲームなども展示されています。
材質こそは違えど、我々と同じようなもので遊んでいたんだなぁ、と親近感がわいてきます。

ミイラとなった人の、当時わずらっていた病名などが紹介されていました。
ガンや歯科疾患、血管内にプラーク(沈着物)が見つかったりと、現代と同じような病気に悩まされていたそうです。

最後に

第2会場では、国立科学博物館が所蔵している「猫のミイラ」が展示されていました。
ここでは、ミイラの匂いを嗅ぐこともできます。
ミイラの匂い・・・なかなか嗅げるものではありません。

展示物はそれほど多くない印象ですが、CTスキャンの映像は全てひととおり観てまわると、2時間ほどかかりました。

専用サイトの「展示構成」ページには、展示物の概要が載っています。
現地で観たときの理解が深まるので、現地に足を運ぶ前に“予習”をお勧めします。

棺の中を観ることができたり、ミイラの匂いを嗅ぐことができたり。
大英博物館ミイラ展』は、臨場感ハンパない展覧会でした。

ツタンカーメンのマスク(レプリカ)の写真

特別展『大英博物館ミイラ展(古代エジプト6つの物語)』
2021年10月14日~2022年1月12日(国立科学博物館
【公式】特別展「大英博物館 ミイラ展 古代エジプト6つの物語」国立科学博物館

2022年2月5日~2022年5月8日(神戸市立博物館)予定

 国立科学博物館予約(常設展)