“贅を尽くした”という表現がピッタリの建物
『東京都庭園美術館』は、もともと朝香宮(あさかのみや)夫妻の邸宅。
国の重要文化財に指定されています。
正門を入りチケットを購入。
木々に囲まれた道を歩き進むと、緑のすき間からモダンな建物が出現。
正面玄関前に控えている狛犬(コマイヌ)に、かすかな違和感を覚えます。
建物内部へ
まずは、玄関の床に目を奪われました。
天井
次に気づいたのが、天井の高さ。
一部の吹き抜けではなく、廊下も部屋も全てこの高さです。
空間を贅沢に利用した造りに、豪華さを感じます。
電球交換、大変そう。
バスルーム
暖房は設置されていますが、広すぎて冬は冷えそう。
洗面台も巨大です。
照明
天井から吊ってある照明がオシャレ。
もちろん、各部屋で異なっており、凝ってます。
ダイニングルーム
ワインの似合いそうなダイニングルーム。
壁も、凝ってますよ。
階段
何かの映画で観たことのあるような、大きな窓から光がさし込む明るい階段。
2階に上がるのがワクワクします。
スタンドライト
階段を上がった二階踊り場。
何気なく座った休憩用ソファの横には、これまたオシャレなスタンドライトが。
書斎
パソコンを置いても余裕の広さのデスク。
仕事が捗りそうです。
でも、デスクとイスの位置が、部屋のど真ん中。
ちょっと落ち着かないかな。
その他
書籍
入場者が腰掛けられるイスに、建物を紹介した書籍がさり気なく置かれています。
(盗難防止のため、しっかり鎖につながっていました。)
新館へ
新館への連絡通路。
ふと違和感を覚え、視線を落とすと、テラスの欄干が切られていました。
無理やり新館とくっつけている感じ。
思い切りの良さが伝わってきます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
“贅を尽くした”という表現がピッタリの建物。
床も壁も天井も、細かいところまで凝っていて。
とにかく、装飾の隅から隅までアール・デコでした。
映画やドラマに使われていそうな雰囲気。
ここは日本なのに日本じゃないような、不思議な感覚です。
目黒駅、白金台駅から徒歩数分とは思えない、緑の多い環境に静かにたたずむ美術館。
敷地内にあるレストラン(DuParc)ではフレンチのコースが楽しめたり。
隣りの『自然教育園※』では散策が楽しめたり。
休日の散歩には絶好の環境です。
『艶めくアール・デコの色彩』2021年の建物公開は6月13日まで。
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