とことんまで”和”
東京メトロ日比谷線の出口から、歩くこと約3分。
八丁堀のオフィス街に建つ、周囲に溶け込んだ外見、普通のビル。
1階の入り口に入ると、いきなり“和”の雰囲気に満たされます。
今回の宿泊場所は、『ホテル八重の翠』です。
部屋
モデレートダブル。
玄関を開けると、まず目に入るの変わった形の洗面ボウル。
日本六古窯のひとつとして、滋賀県甲賀市信楽周辺で作られる信楽焼(しがらきやき)だそうです。そしてベッドルーム。
棚の上には「南部鉄器」の急須。
その下には織部焼の湯呑み茶碗。
まるで、オブジェのような飾られ方。
引き出しの中には美濃焼のマグカップ。
和紙の壁紙。
バスとトイレが、別々のドアで完全に分かれています。
アメニティボックスの中には、入浴剤がありました。
飲み物は、ドリップコーヒーと緑茶のティーバッグ。南部鉄器を使って織部焼の湯呑みでいただく緑茶。
もう、雰囲気抜群です。
テレビでレストランとコインランドリーの利用状況が把握できます。
因みに、洗濯機は4種類。時間と量で値段設定が分かれていました。
コンセントは、テレビ横の棚の上に2口、テレビ下に1口、ベッドサイド両側に1口づつ(USBジャックが両側1口づつ)、ソファー近くにコンセントとLANジャック、そして、洗面台の下に1口。
ソファとテーブル。フリーWi-Fiは、途切れることなく快適。
ホテル全体用と部屋用の2種類が用意されていました。
パソコン仕事には、快適な環境です。
ここは京都か?と思ってしまうような、徹底した和の造り。
フットスローがベッドにかかっているところも、外国人を意識した演出のような気がします。
ラウンジ
14階にある「BAR~奏~」は、バーとしての営業はしておらず、ゲストラウンジとして開放されていました。
7時から21時まで。コーヒー、紅茶のフリードリンク。
セルフサービスではなく注文制です。
有料(1,000円)で、「淡雪」というスパークリング日本酒も飲めるようです。
眺望がよく、座り心地の良いイス。
小ぢんまりとした、居心地の良い空間でした。
屋上庭園
広くはないですが、「ししおどし」や細い川が流れていたりで、雰囲気抜群の環境です。
ラウンジでテイクアウトしたコーヒーを飲みながら、しばし腰掛けて風景を堪能。
朝食
朝食は『ホテル八重の翠』1階の「楓川」でいただきます。
朝食メニューは、定食が2種類。
「鯛茶漬け」
「焼魚定食」
フリーのソフトドリンク。テイクアウト用のカップが置いてありました。
最後に
『ホテル八重の翠』のフロントは、最上階(14階)にあります。
エレベータに乗ると、階数ボタンは①と⑭の2つだけ。
14階に行って、カラクリが解りました。
エレベータが4つ。
1階から使えるのは、フロント階(14階)に行くための2つのエレベータだけ。
各部屋のフロアへは、14階からしか行けません。
つまり、1階から直接、各部屋のフロアには行けず、必ずフロント前を通らせる仕組み。
そして、14階から各部屋のフロアボタンを押すには、カードキーをかざす必要があります。
少し面倒ではありますが、セキュリティがしっかりしている印象を受けました。
和テイストに満たされ、外国人受けしそうな『ホテル八重の翠』。
なんだか、妙に落ち着きます。
外国人でなくても、充分楽しめるホテルでした。